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ゆっくり・きょろきょろ 旧中山道を歩く
その4

深谷宿-本庄宿-新町宿-倉賀野宿-高崎宿
  
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区間 旧中山道里程表 カシミール3D 歩数計 備考
深谷宿-本庄宿 10.6 km 11.1 km 12,748
本庄宿-新町宿 7.9 8.9 13,217
新町宿-倉賀野宿 5.9 6.5 8,956
倉賀野宿-高崎宿 6.0 4.6 38,607
合計 30.4 km 31.1 km 73,528
日本橋からの累計 105.6
km 109.2 km 154,636 日本橋からの累積標高 : 231m
route_map
2007年5月
  

深谷宿から本庄宿、新町宿、倉賀野宿を経て高崎宿へ

  
  
  
 
  
絵になる風景
 江戸を出て、二晩目の宿を深谷にとる人が多かったそうである。 これは、熊谷宿にはいなかった飯盛女が深谷ではどの旅籠にも抱えられていたからという。 栄泉が描く「深谷之驛」にも、なまめかしい女性たちで賑わう旅籠風景が描かれている。 壬戌紀行によれば、この宿場で五の日、十の日に市がたって、莚や俵、畳などのわら製品や野菜が並んで賑やかだったという。

 この深谷を出て本庄宿に向かう。 このページの冒頭の水辺の写真は、滝岡橋から見下ろした小山川の中州である。 早朝の光に輝いて実に美しい。 美しい川は、いつでも旅に疲れた身体や気持にリセットをかけてくれる。 しかし、爽快な朝、キラキラと川面からはねかえってくる朝の光を浴びるのは格別である。

 蔵造りの立派な商家が相変わらず多い。 また、煙出し櫓を載せた屋根が数を増している。 東海道の近江で見たものとはいささか違うようである。 屋根の棟にバランスよくニ組載せていることが多い。 近江では、釜屋の煙を出すための櫓であって、棟のどちらかの端に近いところに、ひとつだけ載せていることが多かった。 このあたりの煙出しは、近江とは目的が違いそうである。 と思っていたら友人が教えてくれた。 北関東特有の煙出しで、お蚕さんを飼うためだったらしい。 温度が下がったとき、下から暖めたらしい。 右の写真がその煙出しの例である。

 歩きながら感じたことを書き込んでいる地図のこの辺りに、「好ましい街道の雰囲気は本庄から」 と書き込んである。 美しい自然と、伝統的な建物の美しさのかもし出すハーモニーである。 ここまで来て、絵になる風景が増えてきたのである。

 絵になる風景とは、生活の匂いの美しさであると思っている。 古い建物には、生活がしみこんでいる。 これがたまらない。 たとえ崩れかかった家であっても、いやそうであればなおさら、濃厚に生活の匂いが残っていて美しいのである。 巧まずに、自然と融けあえば、さらにその美しさが引き立つ。 山や川そのものも、もちろん美しい。 しかし、そこにも生活の匂いが欲しい。 家でなくても良い。 畑でもあればとたんに生活の香り付けが出来る。 そこに働く農家の人の姿があったら、これはもう最高の場面である。 

 自分は、絵は描かない。 だが、カメラで絵を書いているつもりである。
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神流川の神流川橋を渡ると群馬県である、武州から上州に入ったのである。すぐに新町宿である
新町宿出口の公園にあった眺望の案内板である。 赤城、榛名、妙義の上毛三山に浅間山も登場である

烏川の堤防上のサイクリング道が旧中山道のルートに近いらしい。 前にも右左にも山が近づいてきた。 上毛三山である。 この烏川はとても大きくて美しい川である。 柳瀬橋を渡ると高崎市で、倉賀野宿が近い。 倉賀野には脇本陣跡など古い建物も多く、雰囲気を残している
  
高崎宿に到着である。 小さな区切りとなる大きな町である。 いよいよ中山道も本番であろう
 
  
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