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服部家(井桁屋) 卯達が見える |
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つし二階建てで塗籠(ぬりごめ)の連子窓(れんじまど)、虫籠窓(むしごまど)などの立派な家が見られる。 連子格子の家並みが見事に続く有松である。 目が覚めるような光景である。
天明4年(1784年)の大火の後、それまで萱葺だった屋根を瓦葺にし、漆喰による塗籠造りにしたため長く残ったそうだ。 今も活気ある有松絞り商いの重要な背景として大切に保存されている。 だから有松の伝統的家並みは現役といえる。 ここは、もともと池鯉鮒宿と鳴海宿を結ぶ寂しい間の宿(あいのしゅく)であったが、活性化のために絞りの技術を導入したという。
絞りで財を成したという服部家(井桁屋)には板壁の卯達(うだつ)上がっていた。 予想外だったが、蔵とのコントラストが見事で格調が高い。 他にも広重保永堂版の鳴海宿の図として描かれている有松絞りの店に似た建物もかなりある。
弥次さんは、有松絞りの手拭を買った。 二尺五寸の長さで今の2,000円から2,500円に相当するという。 真似をしてここで手拭を買った。 もっと安いのをだが。
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