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ゆっくり・きょろきょろ東海道を歩く
その16

池鯉鮒(知立)宿-鳴海宿-宮宿
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区間 五十三次距離表 カシミール 歩数計 備考
知立宿-鳴海宿 11.1 km 12.2 km 16,899 知立宿:知立本町交叉点
鳴海宿-宮宿 6.5 7.4 11,298 宮宿:七里の渡し
合計 17.6 km 19.6 km 28,197
日本橋からの累計 349.3 km 368.3 km 545,838
2007年2月

      
知立から、有松・鳴海宿、そして区切りとなる宮宿へ
有松絞りの手拭
服部家(井桁屋) 卯達が見える


 つし二階建てで塗籠(ぬりごめ)の連子窓(れんじまど)、虫籠窓(むしごまど)などの立派な家が見られる。 連子格子の家並みが見事に続く有松である。 目が覚めるような光景である。

 天明4年(1784年)の大火の後、それまで萱葺だった屋根を瓦葺にし、漆喰による塗籠造りにしたため長く残ったそうだ。 今も活気ある有松絞り商いの重要な背景として大切に保存されている。 だから有松の伝統的家並みは現役といえる。
 ここは、もともと池鯉鮒宿と鳴海宿を結ぶ寂しい間の宿(あいのしゅく)であったが、活性化のために絞りの技術を導入したという。
 絞りで財を成したという服部家(井桁屋)には板壁の卯達(うだつ)上がっていた。 予想外だったが、蔵とのコントラストが見事で格調が高い。 他にも広重保永堂版の鳴海宿の図として描かれている有松絞りの店に似た建物もかなりある。

 弥次さんは、有松絞りの手拭を買った。 二尺五寸の長さで今の2,000円から2,500円に相当するという。 真似をしてここで手拭を買った。 もっと安いのをだが。

  
  



  
今回は池鯉鮒が出発点である
  
  
    現在の知立は、「池鯉鮒」の他にもいろいろな字が当てられていて定説がないという
  
  

有松に到着である
  
塗籠の連子窓が美しい
  


屋根看板も広重・鳴海図(隷書版)の雰囲気である


庇(ひさし)には屋号の入った外灯看板が載って
連子格子と絶妙なコンビネーションである
                        
  
  
  
鳴海宿から宮宿目指して道を急ぐ
  


銭湯だったらしい建物には、
なぜか「上州・草津温泉」と書かれた古風な看板が上がっている

「元女湯」で座布団コンサートが開かれていた
    




榎木の古木のある笠寺の一里塚
  


  
  
  

          宮宿到着

 かつて村だった有松は今、名古屋市の一部であるがこれに気付かなかった。 その後、鳴海に向かって歩いている時に「名古屋市」と書かれた標識を見つけたとき、グッときてしまった。 自分でも半信半疑で始めた旅だったが、とうとうここまで来てしまったと気付いて、急に気持が高揚したのだ。

 宮宿の「七里の渡し」からは、現代の「車輪つきの渡し」で桑名に向かう。 熱田神宮の本宮で、ここまで無事に来ることができたこと、そして、何よりも歩いて旅が出来ることへの感謝の気持を込めて参拝した。 

 急がねばならない。 今日はまだ先が長い。

  


  
  

現代の「七里の渡し」 
神宮前駅を4時すこし前に出発

  

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