カンチャナブリーで |
泰緬鉄道に乗って、あのクワイ河マーチで有名になった「戦場に架ける橋」を渡り、その橋や鉄道の建設に動員されて亡くなった、近隣諸国の労務者そして連合軍俘虜のために軍が建てた慰霊碑や連合軍墓地にもお参りしてきた。高野山のお坊さん、Kさんは、この慰霊碑で、般若心経と真言宗のお経をあげて祈った。
クワイ河の橋はすっかり観光地化していて驚いたが、この地区を巡って、歴史の汚れを拭うのは大変なことであると思った。「慰霊」の意味をめぐって、今もギクシャクした関係があると聞き、すでに平和が実現されている今、日本文化の、比類なき個性や美しさを、何の疑いもなく誇らしく思い、世界にさらにアッピールして行くべきだと単純に思ってきたが、その日本文化の孤高さが、逆に我々の国際的な視点での感受性を鈍感にさせているのかもしれないと思った。
次世代の子供たちには、日本文化の美しさ、奥深さとともに、国際的な感性も理解できるような育て方、教育をしたいものである。
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