畳石
稲取の町に入ると、「畳石」と称する大きな石が通り沿いにある。 江戸城築城のために大型の石が切り出されたが、これもその名残という。
前回も、切り出したものの大きすぎて運びきれなかったという石を見たが、東伊豆にはあちこちにこうした遺物が残されているようだ。伊豆北川駅にあった駅長さんの説明文によると、
慶長9年(1604年)に江戸城の大拡張工事が全国の諸大名に命じられた。「百人持ち石(人夫百人で運搬できる大石)を石高10万石につき1120個ずつ割り当てられたという。伊豆東海岸に多くの藩から沢山の人がきて、最盛期には「百人持ち石」2個を積んだ石船3000艘が月に2度江戸と東海岸との間を往復したそうだ。

こうしたことから、今も、400年前の築城石の切り出し・加工場があちこちに残されているのだという。

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