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チェコ  ホラショヴィツェ

5 日目 ( チェスキー・クルムロフ → ホラショヴィツェ → フルボカー城 → プラハ )
2005-6-17

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 アメリカのビール、バドワイザーの名の発祥地であり、ビール醸造で有名な、チェスケー・ブディヨヴィツェは今回、3回通過した大きな町です。 バスの窓からの観察では、ほかに木材の集積や加工も盛んであるように見えます。
その、長くて発音しにくい町から西の方へ15kmほどのところに、ホラショヴィツェ村はあります。 我々のチェコ人運転手ペーターも道を間違えて戻ったり、窓を開けて時々聞きながら行くほど、まだ観光客が少ないところのようです。

 バスで走っていると、大きな町も、実に見事な一瞬の場面転換で、田園風景に変わります。 徐々に家がまばらになり、畑がだんだん増えてゆくというのが日本ですが、どうもチェコはそうではなさそうです。 区画をはっきりさせているのは、これまでの社会制度からきていることなのでしょうか。 ですから、チェスケー・ブディヨヴィツェも、バスでちょっと走ると、突然、広大な田園風景になります。 行けども行けどもなだらかな丘陵に畑と森ばかりが続きます。 
そして、また、突然家並みが始まります。 始まったらもう到着です。

 かわいらしい、おとぎの国の出現です。
緑の芝生と小さな池を取り巻くように、パステルカラーでおしゃれな化粧をしたファザードの、切妻屋根の家々がきれいに並んでいます。
バロック、ロココ、クラシックの要素が入り混じった様式で、南ボヘミア風バロック様式というのだそうです。 南ボヘミア地方のどこにもあったそうですが、ここ、ホラショヴィツェに当時のままの状態で保存されているとして、世界遺産に登録されたということです。

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  ここをおとづれる人は、やはり、まだ多くはないようです。 
  今回も、我々のほかには観光客は誰もいませんでした。

  人口がわずか140人という小さな村だそうで、こんな田舎に、
  伝統の文化が息づいているのは驚きです。
  もっと、ずっと佇んでいたくなる静かで、穏やかな家並みでした。 
  我々が到着してから出発するまで、ずっと家の前で、腰に手を当てて立ったまま動かなかった
  老人の姿が印象的でした。
  村の、小さな、小さな教会の前には、「5月の木」が立っていました。
  その後、バスから気をつけて見ていると、他のあちこちの集落にも、この季節にまだ残っている
  「5月の木」を見かけました。
  春の到来を喜ぶ行事のものということです。
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